近々行われる、某教育機関での特別授業の授業計画メモです。
テーマは「倫理、道徳、宗教」の私なりの解釈です。
箇条書きですが、このままでも何となく伝わるかと。
○倫理とは(道徳とは)
倫理とは、私たちが社会の中で何らかの行為をするときに、「これは善いことか、正しいことか」
と判断する際の根拠(日本看護協会公式サイトより)
道徳 人としての善悪の基準
倫理(ethics)と道徳(moral)は同じように使われることが多いが、異なる部分も
例)
「道徳」ウソや隠し事はいけない
「倫理」受け止められないくらいの辛いことでも必ず伝えるべきか?(大きくなるまで待つなど)
○法律との違い
法律 国民の権利や義務についての定め
「やってはいけないこと」や「やらなくてはいけないこと」が定められているが、
「やらない方が良いこと」や「やった方が良いこと」は定められていない。
例)人は殺してはいけないという法律はあるが、虫は殺してはいけないという法律はない。では、法に触れなければ何をしても良いのか?
○宗教(仏教)との違い
・道徳 良く生きるためにどうするか 例)親に感謝
・宗教 良く生きて良く往くためにどうするか 死がゴールではない。 例)先祖に感謝
・倫理・道徳は人や人間社会を対象
・宗教(仏教)は生きとし生けるものを対象 → だから、仏教に人権という言葉はない
・倫理・道徳は「正しく生きる」ということを大切とする
・宗教(仏教)は、「生かされている」ことを自覚する (殺生の上に成り立ついのち)
・とくに真言密教では 「菩提心を因とし 大悲を根とし 方便を究竟とす(『大日経』)」
(菩提心:悟りと一体となった心、大悲:衆生を救済しようという心、方便:救済の手段)
○総と別の倫理観(道徳観)
「総」-人として・社会の中で 仏教では十善戒 三業清浄など
「別」-専門分野ならではの倫理観 プロだからこそ厳しい目を向けられる
銀行 教員 僧侶 看護師 その他、様々な職業にそれぞれの倫理観
仏教では対機説法など
→そして、どのように生きるか