雑感20210907 語源

今日は仏教の話ではありません。

普段当たり前に使っている言葉でも、よくよく考えると何かおかしいと思えるものがあります。
そういう言葉に気付いたとき、なぜそうなったのかを考えてみるのが好きです。

今日気になったのは、「重量挙げ」という言葉です。
重量というのは「重さ」という尺度のことなので、重量挙げとは直訳すると「重さを挙げる」になり、日本語としては意味が通じません。

少し調べてみましたが正解は見つけられなかったので、自分なりになぜこのような言葉になったのかを推理してみました。

重量挙げは英語では「ウエイトリフティング」です。
もし、「ウェイトリフティング」という言葉が先にあり、日本人の誰かがそれを和訳して「重量挙げ」という言葉が生まれたのだとしたら、その人は、ウェイト=重量 リフティング=持ち上げる だと考えて、重量挙げという日本語にしたのではないかという推測ができます。

しかし、ウェイトには、「重さ、重量」だけでなく「重り」という意味もあります。
ですから、英語のウェイトリフティングは、本当は「重りを持ち上げる」という意味が正解で、もし正しく英語を知っている方が訳していれば「重り上げ」とか「分銅上げ」みたいな名前になっていたかもしれないのに、「ウェイト=重量」という訳しか知らない人が訳してしまったばかりに「重量挙げ」という言葉になってしまったのではないか

などという一つの仮説が成り立ちます。
間違っているかもしれませんが、それなりに本当かもしれないと思える答えを一つ見つけることができました(笑)

今使われている言葉は、どんなに古くから使われていても誰か人間が作ったもの。
作り出した人の気持ちになって考えると言葉の生い立ちが分かるかもしれません。