「アイデアを形に」の第二弾です。
僧侶を続けていると、使っている仏具や仏教関連の物に
「こんなものがあれば便利なのに」とか、「もっとこうした方がよいかもしれない」というものが少なからずあります。
そんな中で思いついたもの。今回は法要等で使う「金襴椅子カバー」です。
大きな法要や葬儀で、法要の中心となるお導師様が座る物の一つに「曲録(きょくろく)」というものがあります。
お導師様を特別な存在に際立たせてくれる物です。
立派な物ですが、かなり高価な物であること、屋外の法要等、持ち運ぶには不便です。
そこで、どこでも簡単に持って行けて、その場にある椅子を少し豪華な雰囲気に変えられるものができないか考えてみました。
金襴に紐が4ヶ所ついています。
そして裏にはマジックテープが…
この用途については後ほどご紹介します。
これを普通のパイプ椅子に取り付けると…
これならばただのパイプ椅子より格式が感じられます。
カバーだけ持って行けばいいので持ち運びも苦になりません。
また、お導師様だけが立派な椅子で、それ以外の僧侶(職衆)は参列者と同じ椅子の場合は職衆の数だけ準備すれば一般の方との区別にも良いかも知れません。
座敷用の低い椅子ならこのようになります。
金襴の裾が垂れていると存在感がありますが、下につかない方が良いという方には以下のようにマジックテープで裾上げをすることもできます。
おめでたい行事と葬儀用、また、導師用と職衆用、何種類かの色は欲しいところです。
(追記)別の結び方の物も作成してみました。
外でも中でも結ぶことができます。