令和五年、新しい霊場が誕生します。

令和5年、徳島県の西部、三好郡市に「四国阿波 八供養霊場」という新しい霊場が誕生します。

多くの仏様が誰かの願いに応じて救いの手を差し伸べる中、誰かのためではなく、世界そのものに安らぎや彩りを与える仏様たちがいらっしゃいます。それが八供養菩薩さまです。(詳しくは八供養菩薩霊場の公式サイトをご覧下さい。)

四国阿波 八供養菩薩霊場とは

公式サイトの八供養菩薩さまの説明に

嬉、鬘、歌、舞の四菩薩が、大日如来様が自分の周りの四如来様を供養するために生み出された菩薩様-「内の四供養菩薩(ないのしくようぼさつ)」で、
それに対し、香(焼香)、華、燈、塗(塗香)の四菩薩が、四如来様の方から大日如来様を供養するために生み出された菩薩様-「外の四供養菩薩(げのしくようぼさつ)」です。
このように、お互いを讃え、供養するということを「相互供養」と呼びますが、これによってマンダラの世界全体が彩られて豊かなものとなっていきます。

とありますが、簡単に言うと、「大日如来さまが頑張っている四如来さまを癒やし、お礼に四如来さまが大日如来さまを癒やす」というお互いの気持ち(?)から生まれた仏様たちが八供養菩薩さまです。

私たちの世界でも、自分に厳しく頑張っている人は多いかと思いますが、八供養菩薩さまの存在は、「仏様の世界でもそうなんだから、頑張っている人は癒やされてもいいんだよ」というメッセージを頂いているような気がします。

箸蔵寺は「金剛歌菩薩」を勧請(かんじょう=お迎え)することになりました。
箜篌(くご=ハープのような楽器)を持ち、歌をもってマンダラの世界を彩る仏さまです。

音楽や芸能の神様(仏様)といえば、琵琶を持った弁財天様が有名ですが、これを機会に箜篌を持った金剛歌菩薩様も知って頂ければ幸いです。

音楽は疲れた心を癒やしたり、周りを明るく盛り上げたりする力を持っています。

金剛歌菩薩と御縁を持った皆様に多くの癒やしや喜びがありますよう願っております。
また、一般の方もアーティストも含め、届ける側の皆様にも、相手の心に響く音楽を表現したり生み出したりする御利益が授かることを願っております。

まだ歴史のない新しい霊場ではありますが、考え方を変えると、八供養菩薩を巡る霊場では日本で一番古い霊場となったわけですので、しっかりとゆっくりと歴史を積み重ねていければと思います。

開創された暁には、多くの皆様の御参拝をお待ち申し上げます。