毎日朝夕1200年の舞台裏(その1)

元々はブログの方にアップしていたのですが、公式サイトに移転してきました。

箸蔵寺は、開山以来、毎日の護摩を絶やしたことが無いといわれているお寺です。
最低でも一日二回、正月や月例護摩など、日によっては三回以上執行する護摩祈祷に用いる護摩木は、一番大きな壇木だけでも年に25,000~30,000本は必要です。
それをどのように調達しているのかというと…

自分たちで作成しています。

これで1年分以上。

何年かに一度、何かの理由で切らなければいけなくなった山内の木を伐採して利用しています。
以前は寺内に製材所があったので、完全な自社(?)制作だったのですが、現在はこの状態までは製材所で加工してもらっています。

これを、必要な長さに切り、毎日使っています。
皆さんにお願いを書いてもらう「添え護摩木」になる場合は、表面を鉋(かんな)がけしてスベスベにします。

担当の職員は、晴れの日は境内清掃、雨の日は護摩木作りをしていることが多いです。

今日は雨、護摩木ではなく、箸供養のお札を作成していました。
(※お札は全てが寺内作成ではありません。)

ちなみに、一番細い割り箸サイズの「百八枝(ひゃくはっし)」は、地元の社会福祉法人様が行っている、割り箸生産の障害者支援事業で作られたお箸を利用させて頂いております。

一度も欠かさずに護摩を焚き続けるにはこの様な舞台裏があることをご紹介させて頂きました。