不動霊場結縁大法会のご紹介

四国三十六不動霊場会で、10月4日に結縁大法会というイベントが行われますので、当サイトでもご紹介させて頂きたいと思います。

こちらは「結縁灌頂(けちえんかんじょう)」という密教の行事を元にしています。

結縁とは仏さまと縁を結ぶこと。
どの様にして縁を結ぶのかというと、「投花得仏(とうけとくぶつ)」という方法で行われます。

これは、お大師様が唐で惠果阿闍梨より密教を授かるときにも行われたものです。

お授けを受ける者は、目隠しをされ、広げられた敷曼荼羅(しきまんだら)の前に連れて行かれ、そこで手に挟んだ花(ポスターにあるような樒の房)を曼荼羅の上に投げ落とします。
そして、落ちた場所にある曼荼羅の仏さまが、受者と縁をつないだ仏さまになるのです。

唐に渡った空海が惠果阿闍梨の元で金剛界と胎蔵界の二つの曼荼羅に投花をおこなったところ、どちらも中心の仏様である大日如来様の上に花が落ちたことにより、惠果阿闍梨は空海こそが自分の受け次いだ密教を伝えるべき者だと確信したといわれています。

不動霊場の結縁大法会では、御影堂の下の戒壇をお借りして、今回特別に準備された五大明王様とお大師様の描かれた敷曼荼羅を用いて投花得仏を行いご縁を結んで頂きます。

結縁大法会は、これまでの柴灯護摩などと異なり、何時から何時まで法要が行われるというものではありません。
全員が同時に何かを拝むのではなく、遍照閣が待合となり、グループ毎に御影堂に移動し一人一人が順にお授けを受けていく形になります。

お待ち頂く時間は長いですが、遍照閣でも、善通寺の管長猊下のお話や札所寺院の法話などでお待ちの時間を有意義に過ごして頂けるよう計画をしているとのことですので、大勢の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

※暗いところや狭いところが苦手な方はご注意下さい。

午後の部に若干の空きがあるようです。

お問い合わせは事務局不動院(0883)78-2917までお願い致します。