徳島県西部の美馬三好の三十三ヶ寺で構成されている阿波西国三十三ヶ所霊場の霊場祭りが三好市井川町の16番長楽寺で開催されました。
昨年から始まったお砂踏み道場が今年も設置されました。
昨年は第9番の舞寺さんの秘仏「矢負い観音」が公開されましたが、
本年は長楽寺さん所蔵の国重要文化財楊柳観音様のお軸が特別公開されました。
法要は、大般若と御詠歌を組み合わせた法要です。
法要の後は記念講演、本年は御室派の本山布教師、
吉祥院の新居道戒師をお迎えして御講話を頂きました。
演題は「寺参りでの心の持ちよう」です。
良いお天気の中、無事観音まつりを行うことができました。
話は変わりますが、世の中には様々な霊場があり、これらの霊場の特色は色々な側面から判断することができると思います。
まずは、「晴れと褻(け)」という見方、つまり「イベント」と「日常の巡拝者」という側面です。
両方が強いのが最も良いことだとは思いますが、普段のお参りが少なくてもイベントには多くの参拝者が集まる霊場もあれば、反対にイベントはそこそこでも普段のお参りが多い霊場もあります。
(阿波西国霊場はどちらかといえばイベント寄りの霊場です。)
他にも、地域密着型か、全国展開型かという見方もあります。
(阿波西国は、現在は地域密着型です。)
弱い部分を補っていくか、強い部分により力を入れていくか、霊場の発展に向けての考え方は様々だと感じます。