箸供養2018

本日8月4日、箸供養が行われました。
外での運動も控えるようにといわれている猛暑に、屋外で護摩を焚き火渡りを行うという修行のような行事です。

いつもの火渡りでは、行者さんは護摩を焚いた炭の上、一般の方は炭を取り除いた暑い地面の上を歩いて頂くのですが、本日は、あまりにも地面の温度が上がっているので、一般の方はヒノキの葉を敷き詰め、その上を歩いて頂きました。
やけど、熱中症の報告もなく、おかげをもちまして、無事終了することができました。


毎年、箸供養に太鼓を毎年太鼓を奉納して頂いている皆様が本年もお越しくださいました。
広島県呉市の安浦講、「呉和太鼓愛好会」の皆様です。

しかし、今年はいつもとは事情が異なります。
呉市安浦といえば、野呂川ダムの下流で、この度の大雨の被害を受け、何度も全国放送に名前が挙がった地域です。
ご来山の方々の中にも、家が壊され、現在もご親戚のお家で暮らされている方もいらっしゃいました。
本来なら、ここまで来られるような状態ではないと思います。
そのような中、「太鼓は無事だった、何が何でも権現様に太鼓を奉納したい」と仰って頂き、箸蔵寺まで来て頂いたこと、本当に信じられない思いです。

「加持とは如来の大悲と衆生の信心を表す。」

皆様の心意気、本尊様への御法楽、必ず届いていることと信じています。
一日も早い復興を心よりお祈りしています。