阿波西国観音霊場祭り2017

箸蔵寺は
・四国別格霊場
・四国三十六不動霊場
・四国三十三観音霊場
・百八観音霊場
・阿波西国三十三ヶ所
という、五つの霊場に所属しています。

この中の一つ、徳島県西部の美馬三好の三十三ヶ寺で構成されている阿波西国三十三ヶ所霊場の霊場祭りが東みよし町のふるさと会館で開催されました。
(写真提供:ふるさと会館さま)

担当寺院は第9番の舞寺さん、今回は特別に舞寺さんの秘仏「矢負い観音」をお迎えしての法要です。

法要は、僧侶による大般若と、地元の御詠歌講の皆さんによる御詠歌で構成されています。

講演は、御室派の本山布教師の福島智生僧正による、「気づくことの大切さ」のお話でした。

また、今回より新しく、阿波西国三十三ヶ所でもお砂踏みのお道具一式が新調され、今回からお砂踏みが始まりました。

お砂踏みとは、別格霊場や不動霊場の先達さまならご存じと思いますが、文字通りお砂を踏んで回ること。
各霊場寺院で集めたお砂を足下に敷き、それを踏んで回ることにより実際に霊場を巡拝したとの同じ功徳があるというものです。

本来は、出開帳(でかいちょう)といって、遠方でなかなかお参りに来られない地域や、知名度の低い場所に出向いて信仰を広めるために行うものです。
しかし、このような地域密着型の小さな霊場は、遠方ではなくても、

・ご高齢や、養護施設に入っているなどの理由で、檀那寺のお参りに行きたくても行けない方の所にお砂踏み道場を設営し、参拝してもらう。

・文化祭や地域のイベントの一部として設営する。

など、様々なスタイルで展開していく可能性があると思います。

霊場会でも、お砂踏みセットの貸し出しを検討しているとのことですので、ご興味のある方はお気軽にお尋ね頂ければ、当方より霊場会にお伝え致します。

阿波西国三十三ヶ所霊場は、地元の方にとっては、誰かの檀那寺が札所になっている身近な霊場です。
霊場巡拝の御利益ももちろんですが、地域と寺院の橋渡しになるきっかけとしての役目も担っていければ良いと感じています。