10月10日はこんぴらさんの日
讃岐のこんぴらさんでは例大祭が開かれます。
こんぴら奥の院と言われている箸蔵寺。
明治維新の神仏分離以降、神道の神社としてお祀りされているこんぴらさんと、真言宗の寺院としてお祀りしている箸蔵寺は、お祀りの方法は異なっていますが、古くから金毘羅信仰を持たれている信者さんにはそういうことは関係なく、現在も両参りに来られます。
その中の、ある信者さんの団体(講社)の皆さんは、毎年こんぴらさんのお祭りを参拝の後、翌日、奥の院である箸蔵寺にお参りに来られます。
その際、大きな重ね餅を、ご本殿までの二百七十段あまりの階段を担いで登って奉納されるのです。
お餅の方は、毎年箸蔵寺で搗いて準備をしているのですが、一重ねのお餅に、計十二臼の餅搗きをしました。
上の重ねが五臼分、下が七臼分です。
固まるまでどんどん広がってしまうので、型に入れて冷めるのを待ちます。
専用の台に乗せると餅の御神輿のようです。
これだけの大きさですので、担いであがられる講社の皆様も、毎年相当な体力を使われます。
ご本殿に奉納後、この講社の方より、お大師様と仏具を御寄進して頂いた御影堂を参拝し、最後に護摩殿で特別護摩を焚いて行事終了です。